排水管の傷みが気になったとき、選べる方法は大きく2つあります。
管を新しく取り替える「更新工事」と、今ある管の内側に新しい層をつくる「ライニング工法(更生工事)」です。

このページでは、排水管ライニング工法の仕組みと種類、気をつけたい点、費用の目安、大規模修繕との進め方、排水管の寿命の考え方を1ページにまとめました。各項目の冒頭に結論を置いているので、知りたい項目から読めます。くわしく知りたいときは、各項目の記事へお進みください。

排水管ライニング工法とは? 仕組み・種類・施工の流れ

管の内側のサビや汚れを研磨と高圧洗浄で取り除き、エポキシ樹脂を使って内側に層をつくります。
壁や床を大きく壊さずに済むため、管をまるごと取り替える更新工事より、工期と費用を抑えやすい工法です。
方法は、樹脂を塗る「塗布ライニング」と、樹脂を含ませたガラス繊維で新しい管をつくる「FRPライニング」に分かれます。

塗布ライニングとFRPライニングの違い
比べる点 塗布ライニング FRPライニング
仕組み 管の内側に樹脂を塗り重ねて、膜をつくる 樹脂を含ませたガラス繊維を管の中で硬化させ、新しい管をつくる
穴のある管 穴があると施工できない 穴あきや肉薄化した管にも対応できる場合がある(可否は事前のカメラ調査で判断)
耐久年数の目安 約10年 約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)
初期費用 安め 塗布ライニングより高い
向いている場合 10年以内に、建物の解体や大規模改修を予定している 今後30年以上、建物を使い続けたい
注意点 全部屋への入室が必要 腐食が進みすぎていると施工できない。特殊な継手など、施工できない管がある

ライニング工事(更生工事)とは?更新工事より安く画期的な工法

更新工事(管の取り替え)と更生工事(今ある管の内側に新しい層をつくる)の違いと、ライニング工事の流れを紹介した記事です。
研磨と高圧洗浄のあと、樹脂を染み込ませたガラス繊維を管内に張り付けて硬化させます。短い工期、低コスト、少ない騒音が特長で、耐久性が更新工事に近いFRPライニングをすすめています。老朽化が進んだ配管には施工できない点も説明しています。

更新工事との違いを見る

排水管ライニング工法の選び方!FRPライニングと塗布ライニングの4つの違いとは?

塗布ライニングとFRPライニングの違いを、構造・耐用年数・強度・初期コストの4点で比べた記事です。
塗布は耐用年数の目安が約10年で、10年以内に解体や大規模改修を予定している建物に向きます。FRPは約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)で、30年以上使う建物や、管の強度を補いたい場合に向くと説明しています。

塗布とFRPの4つの違いを見る

排水管FRPライニング工事の施工方法・特徴・耐久年数

FRPライニングの施工手順と特徴、耐久年数をまとめた記事です。
研磨と高圧洗浄のあと、樹脂を含ませたガラス繊維を空気圧で管内に張り付け、硬化後に枝管の合流部を削孔して再度ライニングします。耐久年数の目安は約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)(塗布は約10年)。築40年を超えたら早めの修繕を、築50年を超えると施工できない可能性が高いとしています。

FRPの施工手順と耐久年数を見る

埋設管、横引管の補修はライニング工法(更生工事)がおすすめ

老朽化した埋設管・横引管を、取り替えずに補修する方法を紹介した記事です。
更新工事は掘削や切断・撤去が必要で、費用が高くなりやすい工事です。施工できる条件の目安として、管径Φ50〜200、長さ約40mまで、流水温度-10℃〜70℃、曲がり3〜5か所までが示されています(管径などにより変わり、合流がある場合は施工できません)。

埋設管・横引管の施工条件を見る

排水管ライニング工法の問題点・デメリット

ライニング工法は、管の状態がよいほど力を発揮します。
穴や大きな破損がある管、劣化が激しい管は、研磨や洗浄の途中で傷める恐れがあるため施工できません。この場合は更新工事が必要です。
まず管の中をカメラで見て、穴や割れの有無を確認するのが確実です。6〜7階建て以上の建物では、中間階の部屋で入室作業が生じる場合があります。

更新工事とFRPライニング工法(更生工事)の違い
比べる点 更新工事 FRPライニング工事(更生工事)
管の扱い 古い管を切断して、新しい管に取り替える 今ある管を残し、内側に新しい層をつくる
壁・床の工事 全部屋で壁の開口・切断・接続が必要 作業場所は上層階と下層階の2か所が中心。6〜7階建て以上の建物では、中間階の入室が必要な場合がある
費用・工期 費用が高くなりやすく、工期も長い 更新工事より費用が安く、工期も短い
耐久年数の目安 約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安) 塗布ライニングは約10年、FRPライニングは約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)
向いている管 傷みが進んだ管、腐食が進みすぎた管 管がまだ使える状態の管
注意点 全部屋への入室が必要で、騒音や粉塵が多く、入居者の負担が大きい 傷みが進んだ管や、特殊な継手がある管は施工できない

更生工事(ライニング工事)とは?メリットデメリットや更新工事との比較

更生工事(ライニング工事)と更新工事を、費用・工期・騒音・廃棄物・入室の範囲で比べ、メリットとデメリットを整理した記事です。
管がまだ使える状態なら更生工事をすすめています。一方、腐食が進みすぎた管には施工できず、その場合は更新工事が必要です。6〜7階建て以上の建物では、中間階の部屋で壁の開口や入室作業が生じる場合があります。

メリット・デメリットの比較を見る

配管補修方法と工法別比較(排水管・給水管の修繕について)

配管補修を「更新工事」「塗布ライニング」「FRPライニング」に分けて比べた記事です。
塗布ライニングを一度行うとFRPライニングができなくなるため、業者には塗布のみか、FRPも行うかを確認するようすすめています。補修の範囲が分からないときは、管内のカメラ調査で穴や割れの有無を確かめます。

3つの工法の違いと注意点を見る

排水管内カメラ調査・点検|配管修繕を迷っている場合まずは事前調査を

排水管の中をカメラで調べる「カメラ調査」の考え方を解説した記事です。
詰まりや漏水がなくても、管の内部はサビで狭くなっていることがあります。1990年より前に建てられた建物は、排水管の寿命が来ていると考えるのが目安です。管径や形状に応じて、3種類のカメラを使い分けて調査します。

カメラ調査で分かることを見る

排水管ライニング工法の費用の目安

費用は、工法、工事の規模、建物の場所で変わります。
更新工事の費用は、更生工事の約1.5〜2.5倍が目安です。実際の金額は、建物の規模や配管の状態で変わるため、見積りでご確認ください。
工法では、塗布ライニングよりFRPライニングのほうが高くなります。費用は、労務費や材料費などの直接工事費と、安全対策費や交通費などの間接工事費でできています。
更新工事は、壁の開口面積や施工日数が増えるため、費用が高くなりやすい工事です。内装の復旧費は別になる場合があります。

工事の負担の違い(共用部の排水管のみ)
比べる点 更新工事 FRPライニング工事(更生工事)
内装の復旧費 別にかかる場合がある ほとんどかからない
施工の目安 1日に施工できるのは1〜2部屋程度 4〜5階までは、1系統を1日で施工できる
断水 数日〜1週間程度(1系統あたり) 当日中(数時間〜1日)

1系統は、約5部屋分の排水管が目安です。

築30年代・50戸前後のマンションの見積り比較では、更生工事の費用は更新工事の約4割、工期は更新工事が約半年、更生工事が約2か月でした。

配管ライニング工事費用相場(排水管更生工事費用見積り)

ライニング工事(更生工事)の費用の考え方と相場、見積り比較の事例を紹介した記事です。
費用は工事の規模・場所・方法で変わり、更新工事は更生工事の1.5〜2.5倍程度とされています。築30年代・50戸前後のマンションの見積り比較の事例も載せています。

費用の目安と見積り事例を見る

【徹底比較】マンション排水管更新工事 vs ライニング工事!費用・工期・住人ストレス比較

築20〜30年を超えたマンションの排水管について、更新工事とライニング工事を費用・断水期間・居住者の負担で比べた記事です。
ライニング工事は、解体や内装の復旧がほとんど不要で、断水も当日中に済むことがあります。向いているのは、築20〜40年前後で管の肉厚が十分に残っている場合です。穴あきや著しい腐食がある場合は、更新工事が向くとしています。

費用・工期・居住者負担の比較を見る

排水管補修時の断水時間と費用を短縮!入居者負担と工事費を減らす工法

更新工事が敬遠されやすい理由(壁や床の解体、数日続く断水、入居者のストレス)と、壁を壊さずに管を再生するライニング工法のメリットを紹介した記事です。
断水が当日中に終わることがあり、騒音や振動も少ないため、住民説明会で生活への影響を伝えやすいとしています。管の劣化状況によっては、ライニングができない場合もあります。

断水時間と費用を抑える方法を見る

マンションの大規模修繕と排水管工事

排水管の修繕は、12年ごとの大規模修繕なら、2回目に行うのが目安です。
専有部の配管は各戸への入室が必要です。共用部と専有部を一緒に直すと、費用と居住者の負担を抑えやすくなります。工事の内容と時期は、事前に居住者へ伝え、工事中も掲示板などでお知らせすることが大切です。

大規模修繕で排水管を交換しなくてもいい!?ライニング工法のメリットとは

大規模修繕のときに、排水管を全面交換しなくてよい場合があることを説明した記事です。
ライニング工法の仕組みとメリット、デメリット(穴や破損が大きい配管には対応できない、定期的な調査が必要)をまとめています。検討のタイミングは、水漏れや赤水が出始めたとき、築年数が古く劣化が進んでいるとき、大規模工事に合わせて費用を抑えたいときです。

交換しない選択肢のメリットを見る

給排水管大規模修繕の目的と必要性(マンション配管の寿命や修理方法)

マンションの大規模修繕で配管も修繕する目的と必要性、時期、劣化の症状、工法、費用の目安を解説した記事です。
大規模修繕は基本的に12年に一回で、配管の修繕は2回目で行い、できなければ3回目で必ず行うようすすめています。共用部の配管だけでなく専有部も同時に修繕すると、費用面と入居者の負担の面で有利とされています。

配管修繕の時期と進め方を見る

マンション配管の特徴と工事方法(給排水管の補修時期や費用の目安)

マンション配管の種類、材質ごとの耐久年数、修繕を検討するサイン、修理方法と費用の目安をまとめた記事です。
鉄管・鋳鉄管・塩ビ管など、材質ごとの耐久年数を比べています。1990年より前に建てられた建物は排水管の寿命が来ていると考え、迷う場合はまずカメラ調査を行うようすすめています。

配管の材質別の寿命と費用を見る

テナントビル配管の特徴と工事方法(給排水管の補修時期や費用の目安)

テナントビルの給排水管について、材質ごとの寿命、補修が必要な症状、工事方法、費用の目安、業者選びと注意点を解説した記事です。
更生工事は店舗内に入らずに施工できる場合があり、1系統は基本的に1日で終わるとしています。スケルトン状態で引き渡す場合は、排水管の接続を設計図で確認しておく必要があります。

テナントビルの配管工事を見る

旅館・ホテル配管は補修が不可欠(給排水管の補修方法や時期、費用)

ホテル・旅館の給排水管を補修する必要性と、材質ごとの寿命、修理方法、費用の目安、業者選びと注意点をまとめた記事です。
排水管のサビや異物は、詰まり・漏水・異臭の原因になります。宿泊者は水回りの清潔さを重視するため、見た目だけ新しくしても異臭があれば評価が下がるとしています。壁に穴を開けたくない場合は、繊維を使う更生工事がすすめられています。

旅館・ホテルの配管補修を見る

排水管の耐用年数・寿命と、交換・補修の時期

ここで示す年数は、税務上の「法定耐用年数」ではなく、配管が実際に使える期間の目安です。
使い方や環境で差が出ます。劣化が重くない場合は、定期的な高圧洗浄で数年は保てるとされています。
迷ったときは、まずカメラで管の中を確認しましょう。

排水管の管種ごとの年数の目安
管の種類 年数の目安
配管用炭素鋼鋼管(雑排水管に使用) 約30年
排水用鋳鉄管(汚水管に使用) 35〜40年
アルファ鋼管 25〜30年
耐火二層管 25〜30年
硬質塩化ビニル管 約20〜25年
工事後の耐久年数の目安
工事の種類 年数の目安
更新工事(管の取り替え) 約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)
塗布ライニング 約10年
FRPライニング 約40年(定期的な洗浄を行った場合の目安)

排水管の経年劣化について(耐久年数や劣化の原因、対処法)

排水管の経年劣化について、管種ごとの耐久年数、劣化の原因、水トラブル、修理方法をまとめた記事です。
雑排水管は油・髪の毛・石けんなど、汚水管は尿石やトイレットペーパー、金属管はサビや穴あきが主な原因です。1990年より前に建てられた建物は排水管の寿命が来ていると考え、使用期間が20年を超えたら早めの修繕を検討するようすすめています。

管種別の耐久年数と劣化原因を見る

排水管老朽化対策と補修方法|配管の特徴・劣化原因・寿命

築年数が経った建物の排水管の老朽化について、使われてきた管種、劣化の原因、カメラ調査、補修方法を順に解説した記事です。
詰まりや漏水がなくても、管内はサビで狭くなっていることがあります。まずカメラ調査で現状を知り、更生工事を第一に検討するようすすめています。築50年以上や損傷が激しい場合は、更新工事しか方法がなくなります。

老朽化対策と補修の進め方を見る

排水管の交換・補修時期はいつ?工事方法や費用について

排水管の種類、材質ごとの寿命、交換・補修の時期、工事方法、費用の目安、業者選びの注意点をまとめた記事です。
鉄管は約20年でサビが出始め、耐久年数は約30年、長くても40年程度とされています。見積りは塗布・FRP・更新の3工法で取り、安い見積りは塗布のみの場合がある点に注意するようすすめています。

交換・補修時期の目安を見る

排水管の寿命は何年?ライニング工法で工事費を最大60%削減

排水管の寿命の目安を材質別に示し、交換工事とライニング工法を比べた記事です。
築30年以上の建物では寿命が近い可能性があるとし、水漏れ・排水口の異臭・流れの悪化を劣化サインに挙げています。ライニング工法は、交換工事より費用と工期を抑えられるとしています。管が完全に崩壊している場合は適用できません。

寿命の目安と劣化サインを見る

失敗しない業者の選び方と施工事例

業者を選ぶときは、①事前に管の中をカメラで調査してくれるか、②塗布・FRP・更新の複数の工法を提案してくれるか、③施工実績と保証の内容を示してくれるか、の3点を確認してください。

当社の保証
保証期間:10年(当社で定期的な洗浄を行う場合は、20年まで延長できます)
保証の範囲:詳しくは、お問い合わせください。

配管ライニング工事を依頼する前に知っておきたい施工業者の選び方

配管ライニング工事を依頼する前に知っておきたい、施工業者の選び方をまとめた記事です。
塗布のみの業者か、FRPにも対応できる業者かで、提案できる工法が変わります。塗布ライニングを行うとFRPができなくなるため、建て替えの予定を踏まえて工法を選び、見積りで工法を確認するようすすめています。塗布・FRP・更新のすべてに対応できる業者なら、専有部と共用部の工事をまとめられます。

業者選びのチェックポイントを見る

東京都排水管更生工事(配管修理方法・ライニング工法の特徴)

東京都内を中心とした排水管の更生工事について、補修方法と、当社のFRPを使うライニング工法の特徴、施工実績を紹介した記事です。
更生工事は更新工事より費用が安く、工期も短縮できるとしています。16件の施工例を載せています。

東京都での施工事例を見る

排水管のご相談・資料請求

築年数や気になる症状をお知らせください。工法のご相談やお見積りのほか、カメラ調査のみのご依頼も承っています。北海道から沖縄まで全国に対応しています。

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