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排水管ライニング工法の選び方!FRPライニングと塗布ライニングの決定的な違いとは?

マンションやビルの排水管更新・補修を検討する際、必ず候補に上がるのが「FRPライニング(反転工法・形成工法など)」「塗布ライニング(塗膜・スプレー工法)」です。

どちらも「排水管の寿命を延ばす工事」ですが、施工後の耐用年数や補修性能には決定的な違いがあります。選択を誤ると、わずか数年で漏水が再発し、高額な再工事費用が発生するリスクも……。

本記事では、排水管におけるFRPライニングと塗布ライニングの4つの違い、費用対効果、目的別の選び方を分かりやすく徹底解説します!

 

排水管における根本的な違いとは?

どちらも既存の排水管の内側に保護膜をつくる工法ですが、決定的な違いは「補強材(ガラス繊維やポリエステル織物)が入っているかどうか」です。

  • 塗布ライニング(塗膜工法): 研磨・洗浄した排水管の内側に、エポキシ樹脂などの塗料をスプレーや塗布で直接塗り重ねる工法。
  • FRPライニング(繊維強化プラスチック工法): 樹脂を含浸させたチューブ状の繊維補強材を管内に挿入・硬化させ、管の内側に「新しい強度を持ったパイプ」を形成する工法。

💡一言で言うと

塗布ライニングは「管内のペンキ塗り(表面塗膜)」、FRPライニングは「排水管の中にもう一本の丈夫なプラスチック管を作る(構造再生)」イメージです。

【FRPライニング施工後写真】

FRPライニングと塗布ライニング

 

 

FRPライニングと塗布ライニング 4つの違いを比較

排水管補修における性能差を比較表で確認してみましょう。

比較項目 塗布ライニング FRPライニング
構造・補強材 樹脂膜のみ(補強材なし) 樹脂 + 繊維補強材(チューブ状構造)
耐用年数の目安 約10年前後 約30年〜40年
強度・補強性能 防食・ピンホール防止 自立管(既存管が穴だらけでも強度を保持)
初期コスト 比較的安価 やや高額(更新工事よりは安価)

 

それぞれのポイントを深掘りして解説します。

1. 耐久性と耐用年数(10年 vs 30年以上)

塗布ライニングは管表面の保護(延命)を目的としており、耐用年数はおよそ10年前後です。排水の摩耗や薬液の影響、経年劣化により、塗膜が剥離して再び漏水するリスクがあります。

一方、FRPライニングは繊維で強化された厚みのある管を形成するため非常に強靭です。管更生技術として標準化されており、30年〜40年以上の耐用年数を発揮するため、長期的な建物維持に適しています。

 

2. 強度と補強性能(予防保全か、自立管の形成か)

  • 塗布ライニング: 既存の排水管がまだ健全で、錆コブの除去後に防食・ピンホール防止(構造強度は出ない)したい場合に適しています。ただし、配管自体に穴が開いている場合や肉厚が薄くなっている場合、塗膜だけでは強度を補えません。

  • FRPライニング: 既存管に孔食(穴あき)や亀裂がある場合でも、内側に硬質パイプ(自立管)を構築するため、配管の構造自体を再生・補強できます。

 

3. 工事コストとライフサイクルコスト

初期費用で比べると、工程がシンプルな塗布ライニングの方が安く抑えられます。

しかし、20年・30年という長期的なスパン(ライフサイクルコスト)で考えると、塗布ライニングは期間内に複数回の施工が必要になります。1回の工事で排水管をほぼ新品同様に再生できるFRPライニングの方が、トータルの修繕コストは安くなるケースが多いです。

 

4. 施工の難易度と特徴

塗布ライニングは塗布機械や風圧で樹脂を吹き付けるため比較的手軽ですが、曲がり(エルボ部)の多い配管では塗膜の厚みが不均一になりやすい傾向があります。

FRPライニングは専用の反転装置や加熱硬化設備が必要で、曲がり部への追従や枝管の穿孔(穴あけ)作業など高度な専門技術が求められます。

 

どちらを選ぶべき?目的別の選び方

塗布ライニングが向いているケース

  • 10年以内に建物の解体や大規模改修・配管全交換を予定している

  • とにかく直近の修繕予算・初期費用を最小限に抑えたい

  • 配管の肉厚が十分残っており、軽微な錆防止・防水だけを行いたい

FRPライニングが向いているケース

  • 今後30年・40年以上、建物を長期維持・運用したい(マンションの長期修繕計画など)

  • 排水管にすでに穴あきや漏水、肉薄化が見られ、管自体の強度を復元したい

  • 床や壁を壊す「配管引き直し工事(取替)」を避けつつ、取替と同等の耐久性を得たい

  • 何度も漏水対応や再ライニング工事をする手間とコストをなくしたい

 

まとめ:建物の運用計画に合わせた工法選びを!

排水管のライニング工法は、どちらが絶対的に優れているかではなく「建物をあと何年使うか」によって正解が変わります。

  • 短期的・低予算で予防保全するなら「塗布ライニング」

  • 長期的・高耐久で排水管を構造ごと再生するなら「FRPライニング」

配管内部の劣化状況(カメラ調査等)と今後の建物運用計画を照らし合わせ、最適な工法を選択しましょう。まずは実績のある業者へ調査と見積もりを相談することをおすすめします。


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